転校生

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矢島は一人、校舎の隅で煙草を吸っていた 朝、佐久間とぶつかった時と先程教室でのことが思い出される (あの時、確かに俺はよろめいた…ただぶつかっただけで…それにあの時の目…それにあのクソ校長の意味深な言葉……もしかして) 矢島は目を瞑って考えた 2年の中でも上位の実力者と称される矢島錬太、徒党を組まない一匹狼の類でたった一人で、ここまで成り上がって来た そんな自分があんなことを言われたのが気に食わなかった そして、矢島は1つの結論にたどり着いたら 「試してみるか…」 そう呟くと煙草を捨て、その場を後にした
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