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西蓮寺は壁から背を離して答えた
「昨日の矢島戦…あれはほぼ全校中から注目を浴びていました、無論親武会も例外ではありません…そしてあなたはその中で2年筆頭の矢島をあっさりと倒した…親武会の方々もさぞ驚いたのでしょう」
佐久間は西蓮寺に少し詰め寄った
「それで、あんたさっき、気をつけろって言ったが…俺にどうしろってんだ？」
「目立った行為は避けることですね、特に表立っての喧嘩など…」
佐久間は西蓮寺の言葉を遮った
「ご忠告どうも、ところで親切で有りがたいけど、あんた何者？」
すると西蓮寺は笑顔を浮かべた
「昨日の一戦で、あなたのファンになってしまいました…僕も少しは情報も持っているので、お役に立てればと…」
佐久間は背を向けた
「あっそ…んじゃ」
そう言うと歩き去った
西蓮寺はポツンと立ち尽くし、笑顔を浮かべた
「佐久間拓…面白い方ですね…」
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