転校生

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扉を開けると、職員室には誰も居なかった 電気もついておらず人気は全く無かった 「あのー」 男はキョロキョロして人を探した すると、ゆっくり奥の扉が開いた 一人の人影が見えた 「来たか、入りたまえ」 男は導かれるように奥の部屋へと入った そこには、70代程であろう初老の男の姿があった 初老の男はゆっくりと椅子に腰を下ろした 「君もかけたまえ」 手を椅子に差しのべられた 「いや、僕は結構です」 男は断るとそのままその場に立ち尽くした
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