転校生

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初老の男は一瞬笑みを浮かべ、話始めた 「君が佐久間拓君か」 男は「はい」とだけ答えた 「そうかそうか、ようこそ我が校へ、私はここの校長をやっとる仙崎だ、よろしく」 佐久間は以前物静かに「よろしくお願いします」とだけ答えた 仙崎は少し引っ掛かる顔をして佐久間に問いた 「前の学校では、ずいぶんなワルだったと聞いていたからもう少し、とんでもないのを想像していたがな…」 佐久間は少し下を向き黙りこんだ すると仙崎は 「しかし、私には分かる、長年この学校でワルを見てきた私にはな…君の瞳の奥にみなぎるもの、私には見える」 佐久間は一瞬仙崎の目を見た
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