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事の発端は3ヶ月前まで遡る。
―――――――――――
私立・聖十字(クロス)学園。
そこはあらゆる分野で将来を約束された者たちが通うエリート進学校。
例えば政治家の息子であったり、人より秀でた才を持つ者だけが通える事を許された言わば難攻不落の学園である。
まぁ、それはあくまで゙外″から見た印象に過ぎないのだが。
ここに例外が一人…。
あえていうなら彼は何処にでもいる…そうどこにでもいるごく普通の本当にふつう~~の平々凡々な家庭に生まれ、優しい両親、はたまた近所の人達に甘やかされて育ってきただけの言わば凡人に過ぎない…。
、、、とまぁそれは本人曰わくなのだが…。
周囲の者達は彼をそういう風には思うまい。
なぜなら、それは彼の容姿に注目してもらえれば分かるだろう。 整った顔立ちはもちろんのこと日に透けるような薄銀の髪はこの世のものではない程に美しく周囲のもの達を魅了している。
それが人工的に造られたものではないというのだから彼が『特別』である事が伺えると思うが如何せん当の本人にはその自覚がない。
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