きっかけ

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目は二重でぱっちりでくりくりしてて、胸まである髪の毛はくせのないさらっさらなストレートでまざり気のない黒色。 背は168あって足もお腹も細くてまさしくモデル体型、文句なしで可愛いのだ。 「あたしが可愛い?ただばかでかいだけだよー。ももちゃんの方が小さくて小動物みたいで可愛いし」 小動物ねぇ……。小さいこと結構コンプレックスなんだよな。 とか考えてる間も大村先輩はしゃべっていた。 「うん、そうっ!モルモットみたいだよね。今すぐ抱き上げてなでなでしたくなる感じ~」 こ、こんな可愛い先輩に抱き上げられて、なでなでなんかされたら一発で惚れちゃうよ。 なんて、思うだけです。はい。 そんな楽しく話ながら鍵の係の仕事を終わらして一緒に駐輪場まで向かった。 「あ、じゃあお疲れさまでしたー」 「お疲れー。気をつけて帰るんだよー」 大村先輩が優しく返事をしてくれる。 わたしは頬がゆるむのを必死にこらえながら頷き、自分の自転車のもとへ向かった。
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