始まりは突然に

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そして、ここで問いたい。 人は聖母と聞いて一番に何を予想するだろうか? 大抵の人間は神々しいとか、寛大とかそう言う優しさ的なことを言うだろう。 しかし、現実とは非情なものだ。 どれくらい非情かと言うと十年間ずっと片想いしていた相手に思いきって告白したが実は女装趣味のガチホモで、そのまま掘られるぐらいだ。 話が逸れたな。 実際の聖母マリアはガサツで酒乱だ。 普通にタバコはパッパと吸ってそこら辺にポイ捨てするか駄神(笑)の体に押し付けるし、酒に酔ったらすぐ全裸になって俺に絡んでくるし… 要するにイメージだけで人を判断するのは自分を苦しめるだけだ。 「きゅ♪」 マリア「おぉ~フェイロンか?ホラこっちにおいで。」 フェイロン「きゅい~♪」 フェイロンはマリアではなく俺のところにくると、背中によじ登ってきた。 ちなみにフェイロンと言うのはこの前見つけた特異点の正体だ。 何故かなつかれたみたいでどうしようか考えていたんだがマリアが一匹くらいなら大丈夫だと言って天界で一緒に暮らしている。 見た目は子犬サイズのティガ◯ックスだ。 マリア「おぉ!そう言えば雅孝。」 何か嫌な予感がする… 仕事とかとは違う予感が… するとマリアは懐から三枚のカードのようなものをだすとこう言った。 マリア「お前誰の使い魔になりたい?」 はい?
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