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ぼんやり、カッターで手首を抉る。
パタパタと血が床に落ちた。
物足りないな
力を込めるとまたたくさんの血が零れた。
ふいに腰に何かが回った
「.....真知?」
俺の腰に抱きついた真知は
悲しいとでも言うように涙を流した。
--どうせそのお綺麗な雫も、プログラムなんだろ
血だらけの腕のまま真知を離す
真知が上を向くのと同時に、キスをした。
「....っ...!」
涙のしょっぱさと、甘い唾液
火照る真知の身体をベッドに押し倒す
「君が....」
「...?...っ?」
目を見開く真知に小さくキスをしながら
俺は小さな白い身体を殺すように抱いた。
(自覚して、広がってく。
心地よい、君のナカ。)
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