宗次郎と言う男…

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時は江戸時代… みたいな感じだけどそうでもない時代… 『どぉぉりゃぁぁぁ!!』 カァンッ! カァンッ! カァンッカンッカンッ!! バターンッ! 『ぐっ…参った』 『よし!次だぁぁ!』 カァンッ! カァンッ! …… ……… ………… …………… はっ!? いかんいかん いつもの癖でボーッとしていた… 皆さん初めまして。 神楽 宗次郎 (かぐら そうじろう) と申します。 俺はここ神楽道場で1番偉い人、いわゆる“師範”って呼ばれてるやつでして門弟達に剣術やら何やらを教えております。 この神楽道場は俺の爺ちゃんが開いて、爺ちゃんの息子である俺の父ちゃんが継いで、そして現在その息子の俺が継いでいる次第でございます。 そうです。 わたくし三代目でございます。 ピッチピチの二十歳っ! 父ちゃんが病気で早死にしちゃいましたので、こんな歳で継ぐ事になりまして…。 そして何とも光栄なことに我が一族は、この日本で絶大な支配力を誇る“猪狩屋(いかりや)家”の剣術指南役をしております。 剣術指南役ってのは、まぁ猪狩屋の殿様んとこで剣術を教えてるみたいなもんです。 光栄な事ですが、ぶっちゃけめんどくさいです…。 ん? 誰か道場に来たみたいです
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