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「この住所にはどうやって…」
「ああ、それならすぐそこの…」
中年くらいのおじさんが指差した先には、一軒の白い家が建っていた。
「ありがとうございます」
これが最後の善だ。これが終わったら、太一は…
ピンポーンと、インターホンが鳴った。しばらくすると、白いドアが開き、ひとりの女性が迎えでた。
その女性は、写真に写っていた母親だった。しかし、写真とは違う…その顔に溢れているはずの笑顔が無い。
代わりに溢れているのは、涙だった。
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