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だから、俺は迷惑をこの家にかけたくない…。
きつい坂を上がり学校に着いた。
「おはよう、優等生。アハハハ」
「………」
「無視してんじゃないわよ」バン!!
俺のカバンを叩いてきた
。
「………」
「フン!調子にのるな、この根暗!」
周りの視線が痛かった。
俺はカバンを拾い下駄箱に行った。
案の定俺の下駄箱には、ドカドカ! いつものようにゴミが入っていた…。
俺は慣れたが、もしおばさん達にこの現状がばれたら心配するからばれたくない……
教室に入りクラスメートの視線を感じながら席についた。
ガラガラッ
「はーい、席に着けー!今日は四属性の魔法のテストをやるからなー!」
[えーーー!]
「一時間目は火、二時間目は…………」
先生の話しが面倒だったし、朝から疲れたので少し寝る事にした。
…起きて……………君だけが……た…せる…
???
「起きろ!ベン!」
「はっ、はい!?」
「お前の順番なのに来ないから来てやったんだ」
「はい……」
「誰も起こしてくれなかったのか?」
まずい、と思った俺は
「いえ、眠たかったので起こしてくれたんですがまた寝てしまいました」
と嘘をついた…。
「ふん、まぁいい。」。さっさと済ますぞ、来い」
俺は先生についていき魔法の攻撃に耐えられる結界がはってある部屋にいった。
「さぁ、まずは火からだ!」
こくん、と頷き俺は魔法を唱え始めた。
「我は契約者…火の鳥フェニア…お前の力を我に貸せ……バーン!」
ボワ、ドオーン!!!
…しゅううぅぅ…
「うん、百点だな!」
「ハァハァ、ありがとうございます。」
「お前はもう合格。他の魔法は授業中に見たからもういいぞ。」
「分かりました…」
「さすが親が王、直属の魔法使いだっただけはあるな!」
…また……俺じゃなく、父さん、母さんの事を言っている……
「もう帰ります。さようなら。」
「おう、気をつけて帰れよ」
俺を認めて
ほしかった
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