序章

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「ただいま庵姐!!あの人目覚ました?」 和と薫が買い出しから帰ってきた。 和は 帰ってくるなり厳の心配をしている。 「和、薫ご苦労だった。先ほど目を覚ましてな、」 厳の方を見る庵。 「この街について少々説明をした。あと、これも渡しておいた。」 時計を見せる庵。 「帰ってきて早々悪いのだが、コイツを街へ案内してやってくれるか?」 「全然いいよ!!ね、かおるちゃん?」 「だー!!俺は“つ・と・む”だ!!…あぁ、いいぜ。」 快く引き受ける和と薫。 「すまんな。…お前たちの時間、増やしといてやる。」 そういって 庵は二人に時計を差し出すように言う。 そして二人は 首からぶら下げていた時計を庵に差し出す。 その時計に庵が手をかざすと時計は一瞬まばゆい光を放った。
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