街道沿いのシスター

近所の教会

今朝の一面は昨日起こった隣町の火事についてのニュースだった。三人が死亡したと書かれている。

不審火による火事のようだが、放火との見方が強いらしい。物騒な世の中になったものだ。

テーブルの上に無造作に放置されてあるティッシュで鼻をかみ、丸めてゴミ箱に捨てる。そしてティッシュ箱の隣のタバコを手に取る。

パッケージを見つつ、禁煙しようと思ったのは何回目だろうかと苦笑いを浮かべながらタバコを口にくわえ、安いライターを手にとって火を付ける。

そう。これだ。この感覚だ。やはりタバコは止められそうにない。

煙を肺の中に入れ、それを吐き出す。

(こりゃ早死にするな)

物思いに更けながら天井を見上げるが、自分の吐き出した煙で曇って見えない。