何もない

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木村さんは見た目は良くて30過ぎのしょぼくれたオッサン 素直に言えば40過ぎのオッサンだ。 「恋ですか?え?仕事場の方?」 「ちゃうちゃう、…言うなよ?…あそこにハンバーガー屋あるやろ?あそこの店員さん…一目惚れや」 「あ…え…?じゃあ木村さんの恋愛大作戦進行中なんですか?」 「まだや!!毎日食いに行きだしたくらいや!!」 「はぁ…なんか凄いですね」 ぬぅ…確かに正直面白いけど…今の僕よりだいぶ充実した毎日を過ごしてるのは間違いないよなぁ…羨ましい。 「でもな、なんかライバルおんねん。毎日俺のスィートハートをガン見しよる気持ち悪いんが!!」 いや、オッサン…あんたも同類でしょうに 「今お前同類とか思ったやろ」 うわ…オッサン超能力発揮してるよ 「いや、話だけやったらそうなるか…明日昼飯そこ行かんか?」 「え…いや…」 「ココと明日の昼飯奢るわ」 「え、え~…了解です」 「ヨッシャ!!明日俺のマイスィートハートと恋敵の魚顔を見てくれ!!」 なんか少しの変化のつもりが大変化に変わった気がする
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