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「ガサッ。」
(劉黒)「どうした」
(部下)「都に居住んでいる中級クラスの鬼が陰陽師に‥祢々斬の旦那も知らせを受けてすぐに向かわれました、我等も早急に…」
(劉黒)「―――…」
すぐに終われば助けてやれることも出来たのだが、その日、人間と鬼との衝突は予想以上に大きく収集がつかない一夜となってしまった。
──京の都──
悲惨な鬼の死体の山がそこら中に転がっていた。
(聖妖鬼 玉串)「……。 一方的だな」
(祢々斬)「玉串、お前はもう戻れ 一応町医者なんだから俺達といるとまずい
あとはどうにか始末をつける」
(劉黒)「……。」
(返り血を浴びる)
(玉串)「もう、こうなっては仕方ないだろう 問題は…」
殺伐とした空気が流れる。
(劉黒)「仲間がやられて今にも殺そうとみんな殺気立っている」
(祢々斬)「クソッ!」
(玉串)「すまん… 俺の人間への監視が甘かった」
(祢々斬)「……。お前のせいじゃねーよ、悪いのは人間だ。…でもこれじゃしばらくお前も居づらいだろうから俺達は一旦引くな」
(玉串)「すまない」
(劉黒)「…?」
「(あれは‥)」
先程の時頼とかいう男。
(劉黒)「……」
(祢々斬)「劉黒? おい、劉黒。」
祢々斬が肩に触ると、
劉黒はハッとしたように我に返った。
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