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(祢々斬)「一旦引くぞ、お前もそれでいいな?」
(劉黒)「あ‥あぁ」
“まさかあいつが‥”
――翌日――
「ガサッ」
(劉黒)「いた。」
(部下)「だ‥旦那 本気で人間の女助けるんですかい?💦旦那は優しいですが、いくら何でも人間は…」
(劉黒)「紐をといてやるだけだ、後は自分で勝手に逃げるだろ」
そう、俺は別にそこまでは世話を焼く気は無かった
ただ紐をといてやれればそれだけでよかった。
「ザッ」
(劉黒)「おい、生きてたら返事をしろ」
「…………。」
(劉黒)「‥‥?」
近くまで歩み寄り顔をクイッと上げてみると
よく見てみたら小雪は少し息づかいが荒かった。
(部下)「こりゃ高熱ですかね?」
(部下)「人間のよくある病気じゃないですか」
(劉黒)「チッ」
とりあえず体をどうにか支えて紐を切ろうと手に掛けた瞬間だった。
(劉黒)「!」
着物が何かに襲われたようにボロボロで胸元もはだけ肌が傷だらけにさらされていた。
(部下)「小妖怪が手出ししたんですかね…?」
(劉黒)「野盗だったら連れて帰るはずだ」
昨日 俺が都へ出入っている時 一夜の間に何かに襲われ必死に抵抗したくても出来ないで奴らの好きにされたのだろう‥
「ブツンッ!」
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