短編集

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いつもは冷静な玉串も焦りを感じているかのように心配する (劉黒)「………。」 黒妖鬼は稀に生まれてくる突然変異形の貴重な鬼の種族であり生きていく上で環境での免疫が普通より弱いため(空気が合わない) 生まれながら【短命】の宿命を持っている。 中々子を残すことも困難な為、だからこそ奇跡的に生まれた鬼は一族存続の為に力を注ぎ 当主になった者は必ず子孫を残すことが決まりであり大事な役目であった。 (玉串)「劉黒‥」 (劉黒)「自分が死ぬまでには何とかするさ それじゃあな玉串。 中級、」 そう言い玉串の部下に金を渡す (玉串)「金はいい」 (劉黒)「そう言うな、お前も商売なんだ それに小雪の事も診てくれたしな。ほんの礼だ」 (玉串)「そうか‥ すまないな」 (玉串の部下)「劉黒の旦那がお帰りだ! お見送りしろ」 “どうにか‥” (劉黒)「……。」 (里に帰る) (部下)「ご当主、お帰りなさいませ」 (劉黒)「…小雪は 何してる」 (部下)「小雪様なら先程、庭の方へ行かれましたよ」 (劉黒)「庭へ‥? 」 ――中庭―― 「パチン‥」 (劉黒)「小雪、いるか ? 今帰…」 「パチンッ」 「―――…」(障子を開ける) (劉黒)「小ゆ‥
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