一日の始まり

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玄「それで・・・付き合うのか?」 柘「いや付き合うわけないだろ?」 玄「だろうな」 柘「まぁその後馬鹿なこと言っちまったけどな」スチャ 柘はグルグル眼鏡を取りながら言った 玄「それは自業自得だろ」 柘「確かにな」 玄の言葉に肩を竦める柘 玄「それで・・・いつまでお前は自分を偽るつもりなんだ?」 玄は真剣な眼差しで柘に聞いた 柘「ずっとさ」 それをあっさりと答えた柘は再び空を見上げ言った 柘「もうこれ以上騙されるのは御免だからな」 玄「それで良いのか?お前は・・・」 柘「俺には家族と・・・玄、お前がいる」 玄「咲は入ってねぇのか」 柘「あぁ咲は・・・仮初めの俺しか知らない・・・それでいいんだよ」 玄「咲がお前に好意を抱いてるの知らないとは言わせねぇぞ」 柘「いや誰だってあれは分かるだろ・・・アニメの主人公じゃあるまいし」 玄「なら・・・」 柘「もうこの話しは終わりだ・・・咲と一緒に帰ろうぜ」スチャ 柘はグルグル眼鏡を掛け玄の隣を通り過ぎながら言った
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