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「ねぇ!今日のランチはここに行ってみませんか~?」
「いいよ~!いちなのインスピレーションを信じよう♪」
私いちな、只今OL真っ只中。
今日は先輩の美紀さんと久しぶりのランチ。
とは言っても、一時間の休憩で お喋り 愚痴 食事を済まさないと…
会社の近くにある
少しお洒落な喫茶店。
「ここのお店前から気になってたんです」
美紀「いちなが自分の意見言うの珍しい~。明日雨だな!」
「キャハハ!何言ってるんですか~。」
…カラン
お決まりの喫茶店の扉を開ける音。
ん~♪イイ音色♪
私と先輩は、空いてる席に座った。
カウンターの中には
マスターと中年の女性が
珈琲を作ってる。
美紀「落ち着いてていいお店だね。」
「うん!凄く木の温もりがイイ感じですね♪」
美紀「取り敢えず、飯にしよ~♪」
私達はMenuを見て食べるものを決めた。
…美味しいといいなぁ♪
食後の珈琲もどんな感じかな♪
どんな味なのか。私はそればかり気になった。
美紀「すみませ~ん。」
……「はーい!!」
あれっ?男の人?
マスターの声にしては
透き通った爽やかな声…
「ご注文お決まりですか?」
美紀「いちな!決まった?」
ずっとMenuを見ていた私は、慌てて顔をあげた。
…………。
…………。
…えっ!何?私なに頼むんだっけ?
頭の中が空っぽになった。
美紀「いちな~。どしたの?早く注文しなよ!
店員さんごめんね~。」
店員「いいですよ!もう決まったかな?」
私の顔を覗きこんで、注文をきく店員さん
「日替りランチに珈琲お願いします。」
店員「かしこまりました!」
当たり前の会話なのに、胸のドキドキが止まらない。
なに?これ?私どうしたの?
もしかして、この私が
一目惚れ???
あり得ない!
…でも…なんてカッコいい人なんだろう…。
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