4人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな出会いから、
私は美紀先輩と、
あの店にランチを
食べに行くようになった。
今まで、色んなお店でランチを食べて、先輩や同僚達と休憩を過ごしてきた。
束の間の休憩は、私達OLのストレス発散の場所。
なんてことない休憩時間だった。
…そう。あのお店に出会うまでは…。
「美紀さん!休憩どうします?」
美紀「いちな!悪い!先行ってて!」
どうしよう…。一人で行くの初めてなんだよな…。
美紀さんは、あの店員さんとも気軽にお話できるけど…。でも、頑張らなきゃ。
何故か、私は一人で行くのを躊躇してしまう。
おかしいんだよな…。
私、今まで長く付き合った彼氏もいたし、飲食店でも会社に内緒でバイトしたり、男の人苦手じゃないのに…。
寧ろ、女性同士の関係の方が自分の意見言えなかったり、男友達なら気楽に気軽にバカ出来るんだけど…。
そんなこと考えながら
お店のドアを開けた…。
「いらっしゃいませ!あれっ?今日は一人?」
「あっ!違います!後からくるので二人です。」
私は店員さんに誘導してもらい、席についた。
…なんか、緊張して疲れるな。まともに目が見れないや…。
今日のお店はお客さんが少なくて、妙に静かな感じ。
「どおする?いつものでいいの?」
店員さんがいきなり私のところに注文をとりにきた。
なに?口調が!なんでこんなにフランクなの?
「あっ!先輩来てから一緒に頼みます!」
「はい!了解です!」
店員さんがニッコリ微笑んだ。
何これ~!心臓飛び出しそうって、この事!?
最初のコメントを投稿しよう!