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…カラン
美紀「いちな♪お待たせ♪注文した?」
相変わらず、ハイテンションで入ってきた先輩。
なんだか、少しホッとした。
「まだですょ♪待ってたの♪」
美紀「私はいつもの♪いちなは?」
「私もいつもので!」
美紀「すみませ~ん」
お決まりのように
先輩が店員さんを呼ぶ。
「はーい!」
美紀「いつもの、二つお願いします!」
「了解です!マスター!日替りランチと珈琲お二人分で!」
いつもなら
忙しく動いている店員さんが、私達に話しかけてきた。
「最近、良く来てくれますね!会社近くなんですか?」
美紀「そう!今までランチのあるお店を転々としてたけど、この子が行ってみよう!って、このお店にきたの♪」
いきなり、私にふられた…
「そうなんですか♪いつも二人見てると仲良さそうで良いなぁ♪って!」
美紀さんは私の気持ちを知ってるから、何だか
この会話が少し恥ずかしい…。
イイ年した私なのに、なんでこんなに恥ずかしいわけ…。
美紀「ねぇ、店員さん若いよね!歳教えて♪」
も~…。美紀さんのマシンガントークが始まった。
「俺?27!昼はこの店で働いて、夕方からは少年サッカーのコーチしてます!」
って、え~~!
私と同い年!
絶対年下だと思ってたのに…。
だから凄く恥ずかしかったのに…。
美紀「いちな♪同い年じゃん♪」
「うん。店員さん、50年生まれ?」
私が初めて、プライベートの会話をした。
「そう!俺と同い年なんだね♪俺よく童顔っていわれるから、絶対年下に見えたでしょ?」
「うん…。」
「俺、智也って言うの。宜しくね!いちなチャン♪」
「こちらこそよろしくね!」
自然と笑顔が出た…。
美紀さんが私にウィンクした。
美紀さん、ありがとう。
私はこのきっかけを作ってくれた先輩に凄く感謝をした。
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