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相変わらずの白い天井
私を縛る拘束具
流石に2年目になれば慣れるものだ
私が拘束を外されるのは《鬼》が現れたときのみ
だから…私は戦わなければならない
なぜなら私は……
「おい…085番仕事だ…」
今から仕事…つまり戦いだ
鬱陶しい拘束具が外された
「今回は何を斬ればいい…?」
私は用意された服に着替えながら今回使う刀を受け取る
「今回はある学校にて人を食らう《鬼》を斬って貰う」
刀を野球のバットをしまうケースに入れた
「学校に《鬼》…?」
「そうだ」
「格は?」
「《青》だ」
《青》か…
因みに格というのは鬼のランクを表している
最低ランクの《白》から最上位の《黒》までいる(《黒》は数十年間目撃されてない)
《青》というのは真ん中らへんだ
「なら擬人鬼か…」
擬人鬼…人を食らう前は小さい芋虫程度のサイズだが、人を食らえば人となんら変わらない大きさになる
厄介なことは擬人鬼に食われた人は自分が食われたことに気付かない、つまり擬人鬼には擬人鬼の自覚が無い
「今回は探りを入れて探してくれたまえ」
パチィ!と音と共に私の視界はシャットアウトされた
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