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《鬼》の中でも厄介な部類は擬人鬼である 能力的には<青>つまり私なら余裕で倒せる しかし擬人鬼が《鬼》として自覚したときは能力は相当な物になる 事実銃弾をあの距離で回避したのだ 「刀を渡せ」 彼は校長の豹変ぶりに固まって居た すると後ろには《鬼》が居た そして《鬼》は腕を横に払った、その一撃が脇腹に突き刺さり、私は教室に机を薙ぎ倒しながら飛ばされた 「あっぐっ…」 私は背中に走った激痛に呻き声を上げるしか無かった 「逃げろ!!」 私は彼に向かって叫んだが彼は呆気に取られている だが《鬼》は口を開けて彼を食おうとした 私は背中の痛みを無視し走って《鬼》の頭を蹴り付けた 流石に《鬼》はよろめいたようだった その隙に私は彼に平手打ちをした 「刀を返せ…そして生きたいなら逃げろ」 彼は私に刀を渡し逃げた
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