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刀を構えて《鬼》を睨み付ける 私は実の所は、嬉しかった この戦いであの優しい青年は死なない 顔がついにやけるくらい嬉しい だからこの《鬼》をここで斬る 私は《鬼》に斬り掛かる、腕を斬り付けても弾かれる… 「堅い…!」 後ろに下がって、銃を放つも弾かれる どうやって斬ればいい ならば斬らなければ良いのだ 私は自分の指をサッと斬って血をそっと垂らした 「私の血だ」 《鬼》の好物は私の血だ 私の血の匂いは《鬼》は狂わせる そしては私はある場所に向かった 屋上だ 私は《鬼》を蹴り飛ばし屋上から叩き落とす そして私も屋上から飛び降りて刀を突き刺した グシャリと果実を踏み躙ったような音がした 刀が折れ刀身が弾かれたがその刀身を握りしめ《鬼》を斬り付ける 刀身を握りしめたせいで血が滴るが気にせず《鬼》を刻む 《鬼》をバラバラに成るまで切り刻んだ そして戦いは終わった そして私はあの白い部屋に戻る
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