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兄「うん。頼まれてね。
そうそう狐塚くん。優しいのも良いけど、優しさは時に虐めより酷いって知ってるかい?」
狐「どういうことですか?」
兄「なに、単なる本の受け売りだよ。そう言った本読まないのかい?」
狐「陸華がそう言うの好きそうですね」
義兄さんの言っていることが余り理解出来ない。優しさが虐めより酷いってどういうことなんだろう?
兄「陸華くんか。彼には一度会いに行かないとね。
僕はそろそろ行くよ。あの人の話し相手がシーマンだけだと、何故かシーマンがシャチになるからね」
そういって義兄さんは玄関から出て行った。
シーマンって何だろう?
風呂
妹「兄さんお背中をお流しします!」
狐「いつもいいって言ってるはずだよね!?」
妹「兄妹なんだからスキンシップです」
狐「ぼ、僕は出るから!?」
妹「駄目です!」
就寝
狐「ふう、疲れた。…………ん?」
妹「兄さん、お布団温めておきました」
狐「え……、あ……」
妹「さあ、夢の中までご一緒します!」
以上の事をループし続ける。
狐「今思えば家に帰るとずっと義妹のターンだった……」
陸「ほう。それ聞かせて何がしたかったんだ」
狐「えっ、いや別に……って、何してるの?」
陸「あ、これお前のケータイ。ほいよ」
狐「えっ…………。
ちょっと陸華! 義妹に何送ってるの?」
陸「なにって、
『ああ、愛しの妹よ……。いまから此処に僕が用意した熱々の餅巾着をそのまま食べさせてくれないか?』
と、送っただけだが」
狐「何して………………って、向こうから義妹来たんだけど!?」
陸「ダークネスブラコン餅巾着の刑だバーロー。せいぜい楽しめよ」
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