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バン!
「大変だ!飛び降りようとしている男子が屋上にいる!」
大声を上げながらクラスメートの男子が教室の扉を開いた。
「え、マジで」
「どうする」
「行ってみようぜ」
その話を聞いた皆が帰りの身支度を止め野次馬のごとく屋上に向かっていく
愛花「竜牙、私達も行ってみよう」
竜牙「了解」
そう愛花に言われた俺は一緒になって屋上に向かった。
屋上の扉を開くと先生方が生徒がそれ以上は来れないように止めていた。
男「やめろ!止めないでくれ!」
声のする方で屋上の転落防止用のフェンスを乗り越えた男を見つけた。
先生が説得をしようとするが男は話を聞いていない。
愛花「ねぇ、危なくない?」
竜牙「ああ」
竜牙「(このままじゃ奴は落ちるぞ)」
そう思っているうちに展開は進んでいく
男「皆揃ってバカにしやがって!死んでやる!」
男がフェンスから手を離し落ちようとした。
竜牙「あのバカ!本気で落ちるぞ!」
ダッダッダッダ!!
俺は急いで走り寄りフェンスを乗り越え男の手をつかんだ。
男「離せ!俺は死ぬんだよ!」
竜牙「ばか!暴れんな!」
落ちようとする男が手を離そうと暴れる。
竜牙「(このままじゃ!そうだ!先生は!?)」
肝心な先生はどうしたらいいか困惑して頼りには出来そうになかった。
案外重い男の体重を片手で支えるのは無理だ。
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