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意外と広い部屋で、入ってまっすぐ進むとリビングがあった。大きなソファと、その前にソファに合わせた机。
リビングのすぐ近くに台所があった。よく使われているようだ。
リビングの左にトイレ、トイレの前の廊下を進むと風呂があった。
灰「見終わったか?」
雪が至るところを見て回るのを黙って見ていた灰が、一応見終わったようなので声をかけた。
雪「…ああ」
灰「じゃあ、寝室はこっちだ」
灰は雪が見て回っていたところと逆の廊下へ行き、扉を開けた。そこには二つベッドが並んでいた。
ベッドとベッドの間に小さな棚と時計が置いてあった。
灰「まぁ好きに使え。俺はリビングで寝るから」
雪「?ベッドは二つあるぞ。なぜ使わない?」
灰「女が隣にいて熟睡できるか!」
灰は赤くなりながら訴えた。雪は一瞬悲し気な顔をした。
雪「俺…は女であることが不快だ……」
灰「?」
雪「詳しくはいつか教える。今はまだ…」
灰は雪の悲し気な顔をした意味がわからなかったが、詳しく聞く理由もないため、深く追求しなかった。
そのあと、結局灰はベッドで眠った。雪も隣のベッドで眠った。
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