少女

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ザクッザクッザクッザクッ 乾いた落ち葉を踏みつけ、時折周囲を見渡し進む灰。 人が通った後もあり、それを頼りにかなり深い所まで来ていた。 灰「…足跡はここまで…か?」 大きな樹木の前で足跡は消えていた。恐らく登ったのだろう。 人の匂いを感じ、大声で叫ぶ。 灰「おい、人間!てめぇをもとの世界に戻しに来た!!大人しく出てこい!!」 叫んでも、返事は帰ってこなかった。 また溜め息を吐くと、勢いよくジャンプした。
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