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火曜日は、俺の当番日だ…
わざわざ俺の当番日に返しに来ると、告知するなんて
最悪だぁ
変な奴に目を付けられてしまったと
項垂れる心咲だった。
いじめられる事には、慣れてるつもりだったのに
あの男のいじめ方は、他と少し違う
どう対応して良いか解らない
いじめられたら
対応策としては、動じない事だ。
何をされても無視を決め込む事
そうだ無視しろ
いつもの俺を取り戻せ
冷静にあしらえば良いんだ。
頭では、解っているが
来週の火曜日
今日みたく取り乱さず、冷静を装える自信が
どうしても出ない心咲だった。
そして、時計の時間を確かめる。
あれやこれやってた内に、もう閉館時間…
心咲は、ハァーと溜め息を漏らし
閉館準備を開始しするのだった。
佐々木め!
俺の平穏な時間を返せー!!
「あー!遅かったじゃない翔
帰っちゃたんじゃないかって、みんな心配してたんだよ」
体育館に戻った翔に、話かけたのは朱里だった。
朱里は、バスケ部のマネージャーになったのだ。
「わりぃ本返すのに手間取ってさぁ」
苦笑しつつ、誤魔化す翔
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