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「あっ」 心咲は、思わず顔を反らす。 「誰だ」 翔は、低く呟くと 突然 心咲の胸ぐらを捕んだ。 心咲は、反射的に翔を睨む。 「誰に泣かされた!クソただじゃすまさない!」 そう怒鳴る翔 「っ…苦しっ離せ」 心咲は、息も絶え絶えに翔を睨む 「言え!」 翔も、心咲を睨んだ。 「おい!こらお前達 何をしてる」 誰かの声が聞こえた。 間に入って止めたのは、先生だ。 ここは、玄関先で 先生に見つからない方が、おかしかった。 「心咲が誰かに泣かされたんです! 貴方2組の担任でしょ? 何をされてたんだか」 キッと、目線を先生に移し 翔は、捲し立てる。 「そっそれは…取り合えず君は、金田から手を離しなさい!」 先生は、一瞬ん怯んだが すかさず翔の腕を掴んだ。 ハッとし、手を離す翔 「はっ、ゲホっハァハァ」 突然の解放によって、咳き込む心咲 「2人とも教務室へ来なさい」 と、言う先生の言葉に 心咲は、翔を睨んだ。 「先生、すみませんが部長に一言報告してから行きます」 「ああ、解った」 先生の了承を確認して、走り去る翔
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