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更に眉を寄せ、困ったように溜め息を吐く先生 眉間にシワが寄る。 「失礼します」 ガラーと、開く教務室の扉 翔が来たらしい 「ああ、佐々木も座りなさい」 先生に言われ、心咲の隣に腰を下ろす翔 「心咲は、何て?」 心咲に聞いても埒が明かないと、先生に問いかける翔 「目薬をさしてただけだ それを勝手に勘違いしてくれて…」 チラッと、翔を睨みながら言う心咲 「目薬?今時そんなんじゃ誰も騙せないぞ」 翔も心咲を睨む 「2人とも落ち着きなさい 大体、なぜ佐々木は金田の胸元を掴んでいたんだ?」 先生は、問い詰める様に翔を見める。 「それは…」 眉を寄せる翔 なぜ?と言われても… カッとなって思わず 俺以外の奴が、心咲をいじめたと思ったら 腹立たしくて仕方なかった。 俺以外の奴に泣かされるなんて 許せない 「佐々木、黙ってても解らないだろ」 ダンと、机を叩く先生 「先生、俺は気にしてないので」 先生を宥め入る心咲 自分でも何故、翔を庇いに入るのか解らなかったが 自分が泣いた理由としては、翔が責められるのは御門違いだと思われた。
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