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「もう!リコーダー交換しようって言ってる訳じゃないんだから良いだろ!?」 いやいや、どういう定義だ。 まぁ 別に俺には、問題無いけど… 「解った、貰っとく」 何だか腑に落ちないが 翔の意味の解らない我が儘は、どうにも気持ちは変わらないようだし 意味が解らないからどう言って良いか解らないし 全体的に何が何だか解らないので 取り合えず気にしない事にした。 「じゃあ朱里を宜しくな!」 それだけ言って 心咲は、玄関を出を出る。 全く何だったんだ。 俺の靴を欲しがるなんて… 金持ちだから、貧乏人の靴が珍しいのか…? でも、まだ一ヶ月くらいしか履いてないから新品同様だぞ? 俺、ちゃんと綺麗に履いてるし 本当に意味不明な奴だ。 でも、まぁ 思ったより悪い奴でもないのかな 靴を貸してくれたり いや、くれたのか? 金持ちの考える事は、イマイチよく解らないな 気持ち的に朱里の事は、とても応援してやる気になれないが まぁ ライバルとしては、認めてやるかな… なんて、思ったり 心咲は、自分の考えに苦笑しつつ 家路に着くのだった。
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