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翔のカードを探して渡した。
「うん、でさ
それは置いといて…」
「置かないで書いたなら早く渡せよ」
何故、置く?
「いや、そうじゃなくて…」
カードを心咲に渡しつつ、苦笑する翔
心咲は、訝しげに翔に一瞥を送り
それを受け取ると、処理を済ませる。
「だからね
今度の日曜、新人戦なんだ
応援に来てよ!」
突然の申し出に
心咲は、翔を睨んだ。
「何で俺が?」
バスケ部なら、部員も沢山居るし
マネージャーも事足りてるはずだ。
第一、まだ朱里とは顔を合わせられない。
学校でも、なるべく避けて生活してるのに
危険地帯に、自ら飛び込むような真似はしたくない
「へーじゃあ賭けよ」
軽く暗い笑みを浮かべる翔
あっ、嫌な笑い方だ。
「じゃあって何だよ」
ちょとビク付きつつ、勤めて冷静を装う心咲
「俺のチームが勝ったら俺の言う事1つ聞いて」
お願いの様な口振りだが
雰囲気からは、断らせないオーラを漂わせている。
『断ったら何されるか解らないぞ』、と脅されてる気分だ。
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