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「俺は、朱里が心配で…」
「余計なお世話なのよ!!」
俺から思いっきり顔を反らすと
朱里は、力任せに俺の手を振り払い
走り去ってしまったのだ。
そんな出来事から
実は、朱里となんだか気まずくなってしまい
一緒に帰ってもいないのだ。
ただでさえ、クラスが違ってしまい
会えないのに…
やっぱり、俺が謝らなきゃなのか?
しかし、それじゃあ佐々木との事『応援する』と言ってるようなもんだし
そんなの認められるか!
でも
告白なんてする勇気なんて無いんだ…
ハァー
思わず溜め息が漏れる。
「金田!金田心咲!溜め息とは余裕だな
この問題を答えてみろ!」
突然、先生に呼ばれ
ハッとし
「はい!」
慌てて返事をし、立ち上がった俺は
勿論、表には出さず
極めて冷静を装い
そして、前に出ると
黒板に答えを綺麗に書いてやった。
先生は、苦虫を噛み潰したような顔で俺を見たけど
数学で良かった。
問題が書かれて有るからな
国語とかだったら、恥を掻くところだった。
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