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ピラルク刑事の言う事ももっともだ。現にジープにはいくつか穴があいていた。
「連中は我々を追って来てます。人気のない所まで逃げて反撃します」
俺はこの周辺の地形を思い出す。
道が二つに分かれていた。右へ行けば昨日の工場跡へ、左へ行けば森へ。どちらも人気がないから我々は反撃できる。
どっちへ行っても同じような気もしたが俺は森へハンドルを切った。
犯人達も人質を乗せついて来る。ここで我々を始末しようというのか。
やがて森へ着く。どうやら森へ入るには車を降りなければならないようだ。
「車を降りて森へ入ります」
「な、何?」
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