暴徒鎮圧(前編)

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 俺はここに来るまでの経緯を反芻してみた。    今日は要人警護の訓練で一日が終わる予定だった。      俺の名はターポンと言う。    ダニオ国陸軍機動憲兵隊 第二機動憲兵群第一大隊 第三小隊、小隊長ターポン軍曹。    普段は重要施設の警備や要人の護衛をしている。早い話がボディーガードだ。    それが今朝、警察の手に負えない暴動が起きたとの連絡が入った。      現場の高校は最近ニュースで耳にしていた。    テレビは良く見る方だが興味のないニュースは記憶に入らない。それでも思い出してみたが教員の不祥事に対する処分が軽いと問題にされていた。    だが、それよりも耳を疑ったのは防弾チョッキの着用と銃の装備が通達された事だ。警官が胴体をライフルで狙撃されたと言う。相手は高校生の集団だ。
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