序    章

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庭に着地する寸前で 龍は人の姿に変化し、久遠が抱いている赤子に飛びつく。 髪を振り乱し、泣きはらした顔で 碧が赤子を抱きしめ、その場にへたり込む。 碧 「久遠・・お願い! あの人に知らせて知らせて・・・私の大切な    茜がっ・・・」 久 「わかったのじゃ、お前は ここで藍と 待っておれ!」 久 “よりによって、今日は月讀も祢々斬も留守じゃ! 頼りは あ奴らしか・・” 久遠が屋敷を飛び出し 一目散に崩月山に向かう。
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