序    章

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   る!」 魁 「畜生! いい度胸してんじゃんか!祢々斬の娘を誘拐うなんてよ!」     怒り狂う魁童から金色の光が渦巻き立ち上がる。 無 「竜尊、魁童、我らで先にここら一帯を 探そうではないか」 ちょうどそこへ、玖々廼馳と久遠がやってきたので、竜尊は久遠に藍を預け 魁童と無月に目配せして、風の様に屋敷の外に飛び出して行った。 無 「魁童、竜尊と先に行っててくれ、我は式神を飛ばしてから、行く」 魁 「よし、わかった」 その頃、月讀と祢々斬は隣町の堀で、妖魔退治をしていた。 堀に住む何者かが、通りがかりの人間を掘りに引きずり込む・・・と、言う 事で、陰陽師として名高い月讀に依頼が来ていたのだ。 祢々斬は影で月讀を手助けするだけで、表立って目立つ行動は極力避けて いた。
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