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青い空の真ん中で燦々と輝いていた太陽も傾き、生暖かい風を残して気温は少しずつ下がり始めていた。 「あーっ!!動いた動いた!」 そう叫んだ拓真がドカッと椅子に座る。 「拓真、うるさい。でもいい運動だったな」 汗をタオルで拭った相葉がニッコリと笑う。 「「ふたりとも、元気すぎます……」」 司と仁美はぐったりと椅子に腰かけるが、表情はやわらかだ。 「ホントに手加減しないとか、子供ですか……先輩」 響も苦笑いで心地よくかいた汗を拭う。 昼食後は宣言通り、砂浜でビーチバレーをやった。 第一試合。 相葉、拓真ペアと、仁美、響ペアで司が審判。 運動神経の良い仁美が奮闘するも、相葉、拓真ペアの圧勝。 第二試合。 相葉、司ペアと、拓真、響ペアで仁美が審判。 意外と勘の良かった司のプレーで相葉が点数を稼ぎ、相葉、司ペアの勝利。 第三試合。 外野で見ていた客たちが入り乱れ、混合戦。 結果、不明。
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