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｢バーカ｣
相葉はそう言って、その長い腕を首に絡めてきた。
痛暑苦しい……！
｢ポイントアップしやがって！その役目、俺だったら良かったのに｣
｢そんなの狙ってません！でも先輩には譲りません｣
｢言うようになったな、響？可愛いげの無いヤツめ！｣
ぎゅうぎゅうと腕に力を入れる相葉。
いや、ホントに苦しいって!!
｢もうっ！離してくださいよ!!なんでそんなに元気なんですか、先輩は!!｣
｢ん？ベッドの上ならこんなもんじゃないぜ？｣
｢変態じゃないですか!!!!｣
｢相手が司ちゃんなら尚更……｣
｢なっ！だ、ダメですっ!!｣
急激に顔に熱が集まるのが分かる。でも気にしてる場合じゃない。
｢ぶっ！かぁわいいな、響は！｣
首に絡めていた腕をほどいて笑い出す相葉。
｢孝之…。お前、まだ響を女の子だと思ってんのか？｣
いつの間にか戻って来ていた拓真が、呆れた顔で見ていた。
｢いくら可愛くても、響はお断りかな｣
｢二人ともとりあえず、深海まで沈んでください｣
響はがっくりとうなだれた。
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