13人が本棚に入れています
本棚に追加
拓真が響の頭にタオルをかぶせる。
「コイツ、お前を縛り上げようとしてたみたいだぞ?もしかして、拉致ようとか思ってたのか?」
「後ろにいるの、先輩だと思ってたんで油断しました。でも、僕この人に見覚え無いんですけど、通りすがりですか?」
響は身体をタオルで拭きながら、拓真を見上げた。
拓真は、きょとんとしてなにも言わなかった。
キレたのは金髪男だった。
「テメェ!!忘れたとか言わせねぇぞ!?つーかさっきので思い出せよ!!」
「ロープを持った金髪のマッチョさんに知り合いはいません」
「知り合いじゃねーよ!!」
「なら尚更です。一応聞きますが、なにか僕に用ですか?」
身体を拭き終わり、服に手を伸ばす。その手を拓真が掴み、止めた。
「響。俺は覚えてるんだけど……?」
「拓真先輩の知り合いですか?」
「「違うから!!」」
拓真と金髪男がハモった。
なんでもいいんだけど、着替えさせてよ。僕、裸なんだけど……。
最初のコメントを投稿しよう!