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「私はお馬鹿のようなドジはしないわよ、“クロカミ チョウカ"?」
「!?どうして私の名前を……!」
何故か自分の名を知っている、蝶華は再び身を固めた。
それを見て蛇は怪しげな笑みを浮かべる。
再度狐に目をやると、同じような笑みを浮かべており、考えは蛇と同じなのが分かった。
ストラップが2体なら鞄で潰してしまえば良いのだか、先程の出来事がありなかなか動くことが出来ない。
(もしさっきの仲間だったら、コイツらも私を殺す気かもしれない…)
恐怖で動けない…だがそれ以外にも、このただの動物ではない生き物達を知っている2人が何も言わなず立ち尽くしている。
今の状況で助けになる可能性のある2人が止めることも殺しを命令することもしないなら、蝶華はどんな対応をすれば良いか分からない。
(どうしたらいいか……)
蝶華は狐と蛇を交互に見ながら考える。
バタンッ!!
「……えっ…?」
立ち尽くしていた2人が、突然倒れた。
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