57人が本棚に入れています
本棚に追加
~~~~
「…いやぁ~、ライダーの戦う姿は何時見ても美しい!」
「こっちの話に集中しろよ!この変態山羊!」
スイとキィ、そしてビャクは、戦いの場から離れた店内の事務所にいた。
スイとキィは魔王の命令についてビャクに問いただそうとするが、当のビャクはあすかの姿を眺めて溜め息をつくだけだった。
「ああ!彼らの真似する魔法がライダーの〈虜〉を真似出来なくて良かった♪」
「ただ、お前のライダーも俺達の主達を操りにくいけどな」
わざと大きな声で言うキィをビャクが睨み付ける。
「ふん…!同じ魔力を持つ者、自分より強い魔力を持つ者にライダーの魔法が効きにくいのは分かっている。
だが、同じようにあの2体もライダーの魔法は真似出来ない…!」
「知ってるわ。だから、エンヴィーの〈妬み〉で彼女の魔法を止める方法も使えない」
ビャクの言葉をスイが繋げる。
「ミス スイ!私はキィに言っただけで、けして貴女に言った言葉では…」
「分かってる、紳士の貴方が女に暴言を吐かないことは…
でも、エンヴィーとグリードは稀だけど同じシンに仕える悪魔…彼らに仕える私とキィも、同じ思いでいるの。
本当は戦いたくない…何故あの名を棄てたか知りたい…って」
スイは戦いの場、格上の相手と戦うエンヴィーとグリードを見つめる。
最初のコメントを投稿しよう!