傷痕と『色欲』

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~~~~ 「…いやぁ~、ライダーの戦う姿は何時見ても美しい!」 「こっちの話に集中しろよ!この変態山羊!」 スイとキィ、そしてビャクは、戦いの場から離れた店内の事務所にいた。 スイとキィは魔王の命令についてビャクに問いただそうとするが、当のビャクはあすかの姿を眺めて溜め息をつくだけだった。 「ああ!彼らの真似する魔法がライダーの〈虜〉を真似出来なくて良かった♪」 「ただ、お前のライダーも俺達の主達を操りにくいけどな」 わざと大きな声で言うキィをビャクが睨み付ける。 「ふん…!同じ魔力を持つ者、自分より強い魔力を持つ者にライダーの魔法が効きにくいのは分かっている。 だが、同じようにあの2体もライダーの魔法は真似出来ない…!」 「知ってるわ。だから、エンヴィーの〈妬み〉で彼女の魔法を止める方法も使えない」 ビャクの言葉をスイが繋げる。 「ミス スイ!私はキィに言っただけで、けして貴女に言った言葉では…」 「分かってる、紳士の貴方が女に暴言を吐かないことは… でも、エンヴィーとグリードは稀だけど同じシンに仕える悪魔…彼らに仕える私とキィも、同じ思いでいるの。 本当は戦いたくない…何故あの名を棄てたか知りたい…って」 スイは戦いの場、格上の相手と戦うエンヴィーとグリードを見つめる。
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