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宿泊部屋で、二人、休んでいるサトシ君達・・・
外では、拓夢君が女子に迫られながら必死に火起こしをしているのが見えていた。
「あ~あ・・タクム・・まだ、やってるよ・・」
「ふふ・・いい気になってた罰さ!」
「女子もタクムの、あんな姿見れば、あきれられるよな・・」
そんな様子を、見ていた源さんが、見かねて部屋に入ってくる。
「君達は、手伝わないのかい?」
「あ・・源さん・・」
「オレ達、自分の役は終わったし・・」
「薪とか、釜戸の準備は終わってます」
「他のグループは、皆で協力してやってるみたいだが・・」
「俺たちのグループは、役割を分担したんです。
他のグループは、火起こしに集中して、他の準備をしてないから・・・」
「でも、火が付かないと、君達も大変な事になるんじゃないのかね?」
「大変な事?」
「ほら・・他のグループは火が付いて、調理を始めてるよ・・
このままだと、君達、飯ヌキだぞ・・食べないのは君達の勝手だが・・
午後からの私の授業は、山に登るから、ちゃんと食べておかないと、もたないぞ!」
窓から、改めて様子を覗うサトシ君・・
他のグループは、確かに調理を始め、終わりそうな所もある・・
もうお昼まで時間が残っていない・・
「やべ!行こうぜ!!」
「タクムのヤツ・・何やってるんだよ!!」
急いで部屋を出て行くサトシ君達・・そんな様子を、見守る源さん・・・
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