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まだまだ女子にはやし立てられながら、焦りながら作業をしている拓夢君・・
焦れば焦るほど上手くいかない・・
「タクム!何やってるんだよ!」
「あ・・サトシ君!」
「あんた達、今まで何やってたのよ!」
「しょうがないな・・貸せよ!」
火起こしの道具を、取り上げるサトシ君・・
実際に、やってみると大変だった・・・
だが、しばらく棒を廻していると、先端に煙が出てきた。
「あ・・煙・・出てきた!」
「もう少しだよ!がんばって!!」
女子達も必死で作業しているサトシ君に声援をしていた。
その声を聞いて、がんばるサトシ君。
ワラをくべると、火が付き始めた。
フウフウと息を吹きかえると、小さな炎が上がった・・・
「やった~!!」
周りから、歓喜の声があがる。
その状況が、自分でも信じられなかったサトシ君・・実際に、火を付けたのは初めてだった。
釜戸に火種を移して、薪をくべはじめる。
薪に火が回ってからは、皆で調理を協力しはじめた。
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