おまけ「1」研修旅行1日目 元バージョン

13/38
前へ
/44ページ
次へ
まだまだ女子にはやし立てられながら、焦りながら作業をしている拓夢君・・ 焦れば焦るほど上手くいかない・・ 「タクム!何やってるんだよ!」 「あ・・サトシ君!」 「あんた達、今まで何やってたのよ!」 「しょうがないな・・貸せよ!」 火起こしの道具を、取り上げるサトシ君・・ 実際に、やってみると大変だった・・・ だが、しばらく棒を廻していると、先端に煙が出てきた。 「あ・・煙・・出てきた!」 「もう少しだよ!がんばって!!」 女子達も必死で作業しているサトシ君に声援をしていた。 その声を聞いて、がんばるサトシ君。 ワラをくべると、火が付き始めた。 フウフウと息を吹きかえると、小さな炎が上がった・・・ 「やった~!!」 周りから、歓喜の声があがる。 その状況が、自分でも信じられなかったサトシ君・・実際に、火を付けたのは初めてだった。 釜戸に火種を移して、薪をくべはじめる。 薪に火が回ってからは、皆で調理を協力しはじめた。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加