おまけ「1」研修旅行1日目 元バージョン

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「ど・・どうしたの?タクム君・・」 「え?・・・あ・・オレ・・何にもできないなって・・・」 「あんなに頑張ってたのに、火起こし、サトシ君がすんなりやっちゃったもんね・・・」 「あぁ・・・オレってだめなんだなって・・・お姉ちゃんが居ないと、何もできないのかなって・・・ 小学校に上がる前から、お姉ちゃんを頼ってばかりだった・・・」 うつむく拓夢君の様子を見て、話題を変えようと思った沙希ちゃん。 「タクム君のお姉さんって、頭いいんだってね~」 「うん・・部活の副部長もしてるし、高校も推薦入学できるって言ってた・・」 「部活って?」 「オカルト研究会だよ。僕も入ってる。」 「何か、オタクっぽい部活だね~」 「え~? すっごい頭の良い人たちばかりなんだよ!顧問も教頭先生だし・・」 オカルト研究会と聞くと、単なる超常現象やUFO、幽霊等に興味のある人たちが集まる同好会のような印象がある。でも、実際には、ハイテク機材が揃って、ネット上でもOBや教頭先生とつながっている大学や研究機関と交流がある。超常現象を科学的に探求しようというグループの一員となっていて、その構成員は校内でもトップクラスの人たちが入っている。勉強でも分からない部分も丁寧に教えてくれる先輩達が大勢いるのだ。 パソコンのプログラムやアプリ作成など朝飯前の先輩や数学、物理が得意な先輩もいて、一大プロジェクトを形成している。 この部活に入るにも、ある程度の知識と学力が無ければついてはこれない。
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