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その様子を見定めて、すぐ近くに居た拓夢君にチェーンソーを向ける源さん。
一同に、緊張感が走る・・
「君はどうかね?」
チェーンソーを向け、エンジンの紐を引きながら、源さんが脅すようにしゃべっている。
ひょっとしたら、本当に、拓夢君の息の根を止めるかもしれない。
その状況に、少したじろぎながら答える拓夢君・・・
「僕は・・嫌です・・・」
正直に答える。拓夢君。
「僕には、大切なお父さんやお母さん、お姉ちゃんがいる・・
仲間だっている・・・
その人たちと、もっと一緒に、暮らしたい・・生きたい!」
「嫌か・・
でも、どうしても、君を殺さなければ、私が生きることができない・・
家を建てなければならない・・その為の材料として、君を殺さなければならない・・・
そう言われたら?」
今、切り倒そうとしている木に向かってなのか、拓夢君なのか区別がつかなくなっている・・
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