その男、外道につき

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「うぃ~終わったぞ」 煙草をふかしながら、黒い男は白く輝くような石で出来た部屋に入る 部屋の中には、2人の騎士と1人のメイドが居た 隊長然とした騎士が報告をしていたであろう騎士とメイドを下がらせる 2人が部屋を出ていってから、騎士が声をなげる 「煙草は嫌いだと言っていたはずだが?覚えてくれてないか?シャッテン君」 シャッテンと呼ばれた黒い男は呆れたというようなそぶりで 「一仕事終えた後でぜ?かてぇ事は無しにしてくれよ」 そう言って煙草を吸うのを止める気配が無い 騎士は溜め息をついてからシャッテンと言った男に 「報告を頼む」 そう言った シャッテンと呼ばれている男は、あいよっと暢気な調子で 「今回吐いたのは5人中3人、吐かなかった2人は途中で死んだ 2人からは大した事は聞けなかったけど、最後の1人から有力な情報が聞けた」 そう言って羊皮紙を渡す 騎士が羊皮紙を受け取ると、シャッテンは更に続ける 「良い知らせと悪い知らせがあるが、どっちから聞きたい?」 そう切り出した 騎士は少し考えてから 「良い知らせからで頼む」 そう言った
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