その男、外道につき

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シャッテンは根性焼きに使った煙草を石で出来た床の上に捨てると、新しい煙草に火を点けた ふぅっと一息吐いてから 「かもしれねぇってのはだ 年頃の若い娘ばっか攫ってるクズ共がなぁ 旨そうな獲物を目の前にして手をつけてる可能性なんてよぉ そりゃちったぁ考えたら分かるもんだろ」 何が可笑しいのかニヤニヤしながら話すシャッテン ジューダスは深く考えずに思う 下種が つまりはそういう事だ 目の前に居る黒ずくめはそうした下種と同じ人種なのだと改めて理解する そんなジューダスの苛立ちを見透かしているかのように目を細めるシャッテン 「ぁぁ・・・良い憎悪だ 俺に黒い感情を向けてくる奴は好きだぜ? 嬉しくて 殺したくなってくる」
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