その男、外道につき

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「まぁ御託は良いんだが・・・ 行くならさっさと準備した方が良いんじゃないか? 夏が近くて日の入りが長いからって、さっさと行かね~と帰りは夜中になるぞ?」 ジューダスはシャッテンに驚いた顔を向けながら 「お前みたいな奴が夜道を怖がってるのか?」 その問いにシャッテンはおいおいと呟いてから 「いや怖いウンヌンじゃなくてさ 若い娘を助け出すのはそっちの勝手だし? 人攫い共を連行するのも勝手だけどよ? お前、夜道で血の臭い漂わせてうろつくのは駄目だろ・・・ 馬を普通に走らせて4時間、全力で3時間いくかいかないかだぞ? 屑共の鎮圧に1時間としても、帰りは攫われた娘達と生き残った屑共が増えるんだ 4時間で帰れるわけね~だろ 当然、急がなけりゃ夜中になる 順当に行っても日が沈むちょっと前程度だろうな 夜中はゴブリンやヤクトウォルフの行動が活発になる時間だ それに、街道付近には夜盗も出る むしろ冷静に考えれば分かる事のはずだが?」
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